「ありがとうございます、ノースウッド伯爵」
言葉の最後は、叫び出しそうな勢いだった。
隣のローナンが不機嫌な顔を崩し、にやにやとしだしたのにも気付かないくらい、オリヴィアはすっかり興奮していた。
いつのまにか──もしかしたら、オリヴィアはエドモンドの関心を掴むのに少し成功していたのかもしれない。
まぁ、それは大袈裟だとしても、今から大きな一歩を踏み出そうとしているのは確かだ。
オリヴィアはもっとお喋りしたい気分になった。
どんな準備をすればいいのかとか、森の中にはこんな美しいものがあるだろうというような、何気ない会話をエドモンドと交わしたかった。
しかしエドモンドはゴブレットに注がれていた果汁を一気に飲み干すと、素早く席を立った。
「では、失礼する」
そう言って、ノースウッド伯爵エドモンド・バレット卿は食堂をあとにした。
言葉の最後は、叫び出しそうな勢いだった。
隣のローナンが不機嫌な顔を崩し、にやにやとしだしたのにも気付かないくらい、オリヴィアはすっかり興奮していた。
いつのまにか──もしかしたら、オリヴィアはエドモンドの関心を掴むのに少し成功していたのかもしれない。
まぁ、それは大袈裟だとしても、今から大きな一歩を踏み出そうとしているのは確かだ。
オリヴィアはもっとお喋りしたい気分になった。
どんな準備をすればいいのかとか、森の中にはこんな美しいものがあるだろうというような、何気ない会話をエドモンドと交わしたかった。
しかしエドモンドはゴブレットに注がれていた果汁を一気に飲み干すと、素早く席を立った。
「では、失礼する」
そう言って、ノースウッド伯爵エドモンド・バレット卿は食堂をあとにした。


