オリヴィアは嬉しそうにローナンへ顔を向けた。が、エドモンドはぎしりと歯軋りをした。
「お前は仕事があるだろう、ローナン。マダムのお遊びに付き合っている時間はないはずだ」
「ハーブ狩りは遊びとは違うよ」
「違わない。そんなものがなくても、いつもどおりの料理は出来る」
「分かんないのかな。義姉さんは兄さんを喜ばせたくて行きたがってるんだよ。ちょっと横暴が過ぎるんじゃないか」
「なんだと」
兄弟が口喧嘩をはじめだし、オリヴィアはますます困惑した。
まさか、森にハーブを摘みに行くだけのことが、彼らの口論の種になるとは思っていなかったのだ。森はそう遠くない。……ように見えるから。
「お前は仕事があるだろう、ローナン。マダムのお遊びに付き合っている時間はないはずだ」
「ハーブ狩りは遊びとは違うよ」
「違わない。そんなものがなくても、いつもどおりの料理は出来る」
「分かんないのかな。義姉さんは兄さんを喜ばせたくて行きたがってるんだよ。ちょっと横暴が過ぎるんじゃないか」
「なんだと」
兄弟が口喧嘩をはじめだし、オリヴィアはますます困惑した。
まさか、森にハーブを摘みに行くだけのことが、彼らの口論の種になるとは思っていなかったのだ。森はそう遠くない。……ように見えるから。


