Lord of My Heart 〜呪われ伯爵の白い(はずだった)結婚〜

(この二人、似てる……)

 そういえば最初にピートを見たとき、エドモンドの祖父か親戚だろうと思ったではないか……。
 彼の偉そうな態度からそういう結論に達していたのだが──あながち間違いではなかったのかもしれない。似ている。
 エドモンドほどの背の高さはないが、ピートにも、年齢に不釣合いなほどの立派な骨格があった。

 そして、鼻筋、額の広がり方、頭の形……そういった、歳でも隠せないものが、不思議なほどよく似ている。

 オリヴィアはすでに怒りを忘れ、二人の男の間になかば呆然と立ちつくしていた。
 すると、急にエドモンドの手が再び伸びてきて、オリヴィアに触れる。
 今度は背中だった。

 背中の中央──自分では手の届かないあたりに、エドモンドの手が添えられている。オリヴィアは背筋を伸ばした。そうしないと、驚きに悲鳴を上げてしまいそうだった。

「そして私たちは……いくらか話し合う必要がありそうだ」
 エドモンドはオリヴィアを見下ろしながらそう言った。

 緑の瞳に見つめられて、オリヴィアの体温は確実に上がる。
 聞きたいことが山ほどあった。引っ叩きたいとさえ思っていた。でも、そんなことは皆どうでもよくなっていた……。

「はい」
 いつの間にか、オリヴィアはエドモンドの言葉に素直にうなづいていた。