レディはオリヴィアの素人目にも、美しく賢く、扱いやすい馬になるだろうというのが見て取れた。
美しくて、そして力強い……生まれたばかりの子馬には、生命の神秘とたくましさが詰め込まれているようだった。生まれてすぐに歩き出そうとする子馬。
それを優しく見守る母馬は経過もよく、すでに元気だった。
その中に、オリヴィアは希望と安らぎを見いだしている。
ほら、わたしも、きっと大丈夫。
──と、そう。
ただ、エドモンドも同じことを思っていてくれているかどうかは、分からなかったけれど。
エドモンドが与える新鮮な野菜と枯れ藁を食みながら、馬の親子は満足そうに柵の中を行き来している。オリヴィアは恍惚として表情でその様子を柵の外から見つめ、作業を終えて柵から出てくる夫を待った。
「さあ、ご満足かな、マダム。次にまたここに来るときは、必ずわたしに言いなさい」
麻布で手を拭きつつ、エドモンドはオリヴィアの隣に立った。
オリヴィアは彼を見上げ、彼がオリヴィアをじっと真剣な目で見下ろしているのに気付いて、小さく数度うなづいた。


