ローナンに引き続き、今夜二人目が真実について言及したのを聞いて、オリヴィアはきゅっと唇を合わせた。
今度の曲は最初のものよりもかなり長く、オリヴィアは踊り疲れるくらいまでヒューバートに付き合わされるはめになった。
その間ずっと巧みに踊りの局面を利用したヒューバートに肌をこすり合わされ、オリヴィアはだんだん落ち着きのない気持ちにさせられた。
時々、エドモンドの方をちらりと振り返って見てみる。
彼はいつもじっとこちらを見ていた。
しかし、その腕にはヒューバートの妹とやらが意味ありげにしな垂れかかっている。
オリヴィアはどうしていいのか分からなくなってきた。
怒っていいのか、悲しんでいいのか、それともいっそのこと、彼らから目を離して陽気な音楽や踊りを楽しんでしまうべきなのか。
「あなたはあなたで楽しんでいいんですよ、オリヴィア」
彼女の気持ちを見透かしたように、ヒューバートは言った。
やっと曲が終わり、ヒューバートの物欲しそうな手から離れることができるとオリヴィアは思っていたが、相手はそう謙虚ではなかった。
首の周りに大げさな飾りが施されたシャツを着たヒューバートは、自分がもっとも優雅だと思えっている腰のかがめ方をして、オリヴィアを二曲目に誘った。
「どうか、次の曲もご一緒いただけないかな」
「お誘いはうれしいのですけれど、私、とても疲れてしまいました。少し休んで、飲み物をいただいてこようと思います」
いつもの微笑みを浮かべて、オリヴィアはこの誘いから逃げ出そうとした。
しかし、ヒューバートはこの答えに別の機会を見いだして、ますます強引に彼女の手を引いた。
「では、私が飲み物を持ってきてあげましょう。こちらにいらしてください、いいですね」
さすがに自分の屋敷だけあって、ヒューバートは器用にオリヴィアを舞踏室の脇に案内した。
豪華な壁紙の張られた壁と、外の庭に続く大きな窓があって、エドモンドたちが立っている端からもっとも遠い場所だった。
「ここにいてください。ああ、そうそう、他の殿方の誘いを受けては駄目ですよ」
オリヴィアの答えを待たずに、ヒューバートは早足で離れていった。


