二人の間に再び沈黙が訪れた。
オリヴィアは本当の気持ちを言ったつもりでいたが、実際言葉にしてみると、急に恐怖心が頭をもたげてくるのも事実だった。
だってオリヴィアは若くて、都会育ちのお嬢さまで、生と死に向き合ったことなどまだ一度もない。
(でも……でも……)
震えてはだめ。
怖がっているそぶりを見せてはだめよ、オリヴィア。
きっとエドモンドは、オリヴィアよりもっと未来を恐れている。
「き、きっと『呪い』も今度は私たちを許してくれます。だって何も悪いことはしてないんだもの」
「賭かっているのが自分の命なら同意できただろう。しかし何度も言うようだが、あなたは分かっていない。絵に描いて説明しなければならないのか? どんな名で呼ぼうと、少なくとも四人の女性が続けて同じ理由で亡くなっているんだ」
「分かっています。でも……でも……」
オリヴィアはエドモンドが納得しそうな理由を必死で思い浮かべようとした。
が──
「やめなさい」
エドモンドはぴしゃりと言い捨てた。
「私はあなたを愛さない──。それですべては片付く。忠告しよう、マイ・レディ。求めるべきでないものは求めないでいたほうがいい」
オリヴィアは本当の気持ちを言ったつもりでいたが、実際言葉にしてみると、急に恐怖心が頭をもたげてくるのも事実だった。
だってオリヴィアは若くて、都会育ちのお嬢さまで、生と死に向き合ったことなどまだ一度もない。
(でも……でも……)
震えてはだめ。
怖がっているそぶりを見せてはだめよ、オリヴィア。
きっとエドモンドは、オリヴィアよりもっと未来を恐れている。
「き、きっと『呪い』も今度は私たちを許してくれます。だって何も悪いことはしてないんだもの」
「賭かっているのが自分の命なら同意できただろう。しかし何度も言うようだが、あなたは分かっていない。絵に描いて説明しなければならないのか? どんな名で呼ぼうと、少なくとも四人の女性が続けて同じ理由で亡くなっているんだ」
「分かっています。でも……でも……」
オリヴィアはエドモンドが納得しそうな理由を必死で思い浮かべようとした。
が──
「やめなさい」
エドモンドはぴしゃりと言い捨てた。
「私はあなたを愛さない──。それですべては片付く。忠告しよう、マイ・レディ。求めるべきでないものは求めないでいたほうがいい」


