あの森でのハーブ狩りから数日が経ったが、オリヴィアの存在はますます強くエドモンドを捕らえて離さないままだった。
エドモンドは出来る限りの努力をした。
彼女を見ないよう。
彼女を忘れるよう。
しかし、努力は実を結ばなかった。酒をあおってみても、頭を木に打ちつけても、冷水を浴びても。オリヴィアはエドモンドの心の中をすっかり占領して、彼を誘う。
実際のところ、オリヴィアはいつも通りだった。
変わったのはエドモンドの方だ。
朝、オリヴィアは微笑みながらエドモンドに挨拶をしてくる。昨夜の出来事や一日の予定を早口で話しながら、彼の様子をうかがって、必死で気を惹こうとしてくる。
それは、妖艶に男を誘うような感じとは違い、どちらかといえば小さな子供が一生懸命親の気を惹こうとしているような無邪気さだったが……それが、よけいに彼女の清らかな魅力を際立てるのだった。
エドモンドは彼女を受け入れたかった。
エドモンドは彼女を妻にしたかった。本当の意味で。
彼女を、愛したかった。
誘惑は四方から襲ってくる。それも四六時中。
しかし、
しかし……?
(駄目だ、私は何をしようとしているんだ。彼女を殺すことになるかもしれないんだ――)
エドモンドは出来る限りの努力をした。
彼女を見ないよう。
彼女を忘れるよう。
しかし、努力は実を結ばなかった。酒をあおってみても、頭を木に打ちつけても、冷水を浴びても。オリヴィアはエドモンドの心の中をすっかり占領して、彼を誘う。
実際のところ、オリヴィアはいつも通りだった。
変わったのはエドモンドの方だ。
朝、オリヴィアは微笑みながらエドモンドに挨拶をしてくる。昨夜の出来事や一日の予定を早口で話しながら、彼の様子をうかがって、必死で気を惹こうとしてくる。
それは、妖艶に男を誘うような感じとは違い、どちらかといえば小さな子供が一生懸命親の気を惹こうとしているような無邪気さだったが……それが、よけいに彼女の清らかな魅力を際立てるのだった。
エドモンドは彼女を受け入れたかった。
エドモンドは彼女を妻にしたかった。本当の意味で。
彼女を、愛したかった。
誘惑は四方から襲ってくる。それも四六時中。
しかし、
しかし……?
(駄目だ、私は何をしようとしているんだ。彼女を殺すことになるかもしれないんだ――)


