「ここは俺のマンションだ」

「えっ?」

辺りを見回すと、確かに見覚えのない部屋だった。

すると光高はベッドに腰を下ろし、つぐみと同じ目線になって、顔を近づけた。

「俺の愛しい恋人、つぐみ」

そう囁いて、唇が重なった。

一瞬唇が離れて、光高は囁いた。

「つぐみとずっとこうしたかった」

そして、また唇が重なった。

(何、何が起きてるの?私、社長とキスしてるの?)

唇が離れると、光高はつぐみをぎゅっと抱きしめた。

「つぐみ、かわいい、キスでこんなに蕩けた顔して、この先が楽しみだな」

光高はつぐみから離れると、キッチンに向かった。

「つぐみ、コーヒーと紅茶どっち飲む?」

光高はキッチンに移動しながら、つぐみに聞いた。
「私は紅茶を頂きたいです」

「了解、つぐみ、顔洗っておいで」