光高は車でつぐみをアパートまで送った。

「ありがとうございました」

つぐみが車から降りると、光高も車から降りた。

つぐみが一礼して、背を向けた時、光高はつぐみを背中から抱きしめた。

(えっ、何)

「社長?どうなさったんですか」

光高はつぐみの手を掴んで、車に乗せた。

「社長、あのう」

「飯、付き合え」

そして、あれよあれよと言う間に光高のマンションに逆戻りしてしまった。

「ピザでいいよな」

それから二人でピザを食べた。

「明日は休みだから、泊まっていけ、社長命令だ」

(えっ?社長の考えていることがわからない)

「社長」

「光高だろ」