【短】人身売買のオークション会場で消えた恋人を高値で買った。sideノア




ルビーの瞳が戸惑いで揺れている。
僕はそんなエラなんてお構いなしに馬車に乗った。

エラを閉じ込める檻を作ろう。
檻といっても本当に檻に入れるつもりはない。
檻という名の城を作るのだ。
そこにエラを閉じ込めてもう逃げられないようにしてしまおう。

この美しい絹のような銀の髪も、ルビーのように輝く真紅の瞳も。
全て全てが僕のものだ。
もう誰の目にも触れさせない。

これから先の幸せな未来のことを思いながら僕は小さく笑った。

愛しているよ、エラ。



end.