(ここなside)
ビーーーーーー!
…!
「おっと、ゲーム開始だ」
これがゲーム開始の合図か…
「うわ!」
後ろのモニターに、全員の名前が表示される。
そしてルーレットのようにくるくる回る。
頼む。
トップバッターだけはやめて…
【1回戦】
高梨真希対佐伯ここな
ドクン。
なんで…なんで。
なんで私がトップバッターなの!
「こんなの…無理…」
「こっちへ来い。逆らったら…分かってるよな」
そして案内されるままに部屋へ向かう。
エレベーターじゃなくて?
そして小さなモニターのある部屋へ着いた。
モニターに文字が表示される。
【あなたは行き着く階を知っています】
そして、どの階が誰が死ぬのか、びっしりと表示される。
私はどのボタンを押すとどの階に行き着くか知っている。
それを、どう使うかは、私次第ーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレベーターに乗り、ゲームが始まった。
まずどちらも死ぬボタンを選ぶ人は流石にいないだろう。
だとしたら、2人で生き残った方がいい。
そして5階のボタンを押そうとした時…
「私は逝くよ」
「え?」
「私、大して友達なんかもいないし、家族は私のことなんか愛してないから…あなたには花南ちゃんがいるでしょう?だから、花南ちゃんが生き残ってくれることを信じて生きて」
「で、でも…」
「いいから」
真希ちゃんの目はどこか受け入れてるように感じた。
悲しいけど。
涙が出てくる。
「…分かった」
辛い決断。
私は3階のボタンを押した。
ガタン。
「うわっ!」
エレベーターがものすごい勢いで登る。
3階に着く。
「…じゃあ、真希ちゃん、安らかに眠ってね…」
そして真希ちゃんは自分から階の部屋へ向かう。
次の瞬間ガタンと床が開く。
「うわああああああ」
真希ちゃんは亜空間へ吸い込まれた。
すると私をシャボン玉のようなものが包む。
「何これ?」
そして浮いたまま上へ吸い込まれていった。
通路のような場所を通る。
行き着いたのは、部屋だった。
ベビールーム程度の広さだ。
ここどこ?
するとあやめの人がきた。
「おめでとう。ここは勝者の待機所だ。ここに来た者は生き返りの権利を与える」
そうか。
私は生き残った。
生き返るんだ。
「後から来た者にも伝えておくれ」
そしてあやめの人はここを後にする。
心残り…は…
真希ちゃんのことかな…
結果
勝者:佐伯ここな
ビーーーーーー!
…!
「おっと、ゲーム開始だ」
これがゲーム開始の合図か…
「うわ!」
後ろのモニターに、全員の名前が表示される。
そしてルーレットのようにくるくる回る。
頼む。
トップバッターだけはやめて…
【1回戦】
高梨真希対佐伯ここな
ドクン。
なんで…なんで。
なんで私がトップバッターなの!
「こんなの…無理…」
「こっちへ来い。逆らったら…分かってるよな」
そして案内されるままに部屋へ向かう。
エレベーターじゃなくて?
そして小さなモニターのある部屋へ着いた。
モニターに文字が表示される。
【あなたは行き着く階を知っています】
そして、どの階が誰が死ぬのか、びっしりと表示される。
私はどのボタンを押すとどの階に行き着くか知っている。
それを、どう使うかは、私次第ーーーーー
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エレベーターに乗り、ゲームが始まった。
まずどちらも死ぬボタンを選ぶ人は流石にいないだろう。
だとしたら、2人で生き残った方がいい。
そして5階のボタンを押そうとした時…
「私は逝くよ」
「え?」
「私、大して友達なんかもいないし、家族は私のことなんか愛してないから…あなたには花南ちゃんがいるでしょう?だから、花南ちゃんが生き残ってくれることを信じて生きて」
「で、でも…」
「いいから」
真希ちゃんの目はどこか受け入れてるように感じた。
悲しいけど。
涙が出てくる。
「…分かった」
辛い決断。
私は3階のボタンを押した。
ガタン。
「うわっ!」
エレベーターがものすごい勢いで登る。
3階に着く。
「…じゃあ、真希ちゃん、安らかに眠ってね…」
そして真希ちゃんは自分から階の部屋へ向かう。
次の瞬間ガタンと床が開く。
「うわああああああ」
真希ちゃんは亜空間へ吸い込まれた。
すると私をシャボン玉のようなものが包む。
「何これ?」
そして浮いたまま上へ吸い込まれていった。
通路のような場所を通る。
行き着いたのは、部屋だった。
ベビールーム程度の広さだ。
ここどこ?
するとあやめの人がきた。
「おめでとう。ここは勝者の待機所だ。ここに来た者は生き返りの権利を与える」
そうか。
私は生き残った。
生き返るんだ。
「後から来た者にも伝えておくれ」
そしてあやめの人はここを後にする。
心残り…は…
真希ちゃんのことかな…
結果
勝者:佐伯ここな



