君の瞳にこの愛を捧ぐ〜凄腕眼科医の執着愛〜

次の日、朝起きて1番に如月先生にメッセージを送る。

『どうぞ、よろしくお願いします。』
その言葉だけで、私の決心は伝わったようで、

トントントン。
と、メッセージを送ってから10分ほどで、部屋のドアをノックする音がする。

こんな朝早くからノックしてくるのは如月先生しかいないから、まだパジャマ姿だけれどと、多少の戸惑いを感じながら、
「はい…。」
と、返事をして顔だけ出す事にする。

「ごめん…朝早く。メールが来たから居ても立っても居られなくて…
って!…なんて格好で!?」
バンッと勢いよくドアが開けられたかと思うと、強引に部屋に入って来てバタンと扉を閉められる。

そのまま、自分が着ていたであろうパーカーを頭からすっぽり被せられて、意味も分からずファスナーを首元まで凄い勢いで上げられる。

「…俺じゃなかったらどうするんだ。こ、こんな無防備な姿で顔を出すな。」
やたら慌ててそう捲し立てられる。

「ホテルに備え付けのパジャマです…。それに、こんな朝早くから来るのは如月先生しかいないと思ったからですし…。」
よく分からないながらも咎められ、不服に思って抗議する。

はぁーっと盛大にため息をつかれ、わしゃわしゃと髪を掻き上げているようだ。普段から落ち着いている如月先生が珍しく苛立ちを隠せないでいる。

「何か…しちゃいました?私…。」
若干心配になってきて、本人に聞いてみる。

「いや…俺が…こんな早くから来たのが行けなかった。……出直してくる。
だけど、今日1日、恋人だと思って接するからそのつもりで。8時に一緒に朝食を。一階のロビー集合。」
そう苛立ちと共に言い放って、バタンと嵐のように如月先生が去っていった。

なんだったんだろ…?
突然来て、突然帰っていったけど⁉︎

よく分からず、とりあえず身なりを整える為にシャワーを浴びに浴室へと向かった。