周りは未だオープン前の準備で、スタッフが慌ただしくしている声が聞こえてくる。
「大変そうですね。」
何を話して良いか分からずポツリとそう口にする。
「企業からしたら絶好のアピールの場でもあるから、躍起になってるんだろうな。それよりも君は何のブースに興味がある?」
そう言って、どんなブースがあるかパンフレット片手に教えてくれる。
「如月先生はどこか行きたいブースとかあるんですか?」
知覚障害者も多く来場するせいか、点字のパンフレットもあってとても助かる。
「今日は全て君の要望に応えるつもりだよ。俺は案内役だと思って遠慮なく言ってくれ。」
にこやかにそう言ってくれる。
「そんな…先生のお手を煩わせるなんてとんでもないです。お仕事で来られているのに、これ以上ご迷惑は…。」
そう言ってお断りしようとするのに、唇に不意に指が当てられてびっくりして固まる。
「俺の仕事は昨日でほぼ終わったも同然だ。強いて言えば、今日は君のエスコートをするのが俺の仕事だよ。」
「そ、そうなんですか?」
「そうじゃなきゃ、ここにいる意味がない。」
如月先生は簡単にそこまで言ってのけてしまうから、もう断る理由も無くなってしまう。
「そう、ですか…。
えっと…そうですね、私、お料理に最近ハマってまして、この調理器具のブースが気になります。あと…電化製品のブースも見てみたいです。」
「いいね。じゃあ、初めにこの料理器具の辺りから見て回ろう。」
まるでテーマパークに来た時のように楽しそうに如月先生は笑う。
「ここにバーチャル体験のエリアもある。音と光で楽しめるらしいよ。ちょっと先にコネ使って予約しておこうかな。」
そんな事まで言い出すから、大丈夫なのかと心配になるくらいだった。
そうこう言っているうちに、さっそく知り合いの担当者に電話をして、並ばず体験出来るように考慮してもらえたようだ。
「だ、大丈夫なんですか?そんな急に予約とかって…。」
「大丈夫も何も俺達は来賓者なんだ。昨日は講演会だってしたんだから、少しぐらい融通利かせてもらわないとだよ。
それに、せっかくの休日に仕事なんだから、このくらい楽しまないとやってられない。」
如月先生は当たり前かのように思っているようだ。
「そ、そうですね。先生はその資格がおありだと思います。」
私は先生とは立場が違うんだから、ちゃんと仕事をしなくちゃと、心に決めて場が整うまでの時間を過ごす。
「大変そうですね。」
何を話して良いか分からずポツリとそう口にする。
「企業からしたら絶好のアピールの場でもあるから、躍起になってるんだろうな。それよりも君は何のブースに興味がある?」
そう言って、どんなブースがあるかパンフレット片手に教えてくれる。
「如月先生はどこか行きたいブースとかあるんですか?」
知覚障害者も多く来場するせいか、点字のパンフレットもあってとても助かる。
「今日は全て君の要望に応えるつもりだよ。俺は案内役だと思って遠慮なく言ってくれ。」
にこやかにそう言ってくれる。
「そんな…先生のお手を煩わせるなんてとんでもないです。お仕事で来られているのに、これ以上ご迷惑は…。」
そう言ってお断りしようとするのに、唇に不意に指が当てられてびっくりして固まる。
「俺の仕事は昨日でほぼ終わったも同然だ。強いて言えば、今日は君のエスコートをするのが俺の仕事だよ。」
「そ、そうなんですか?」
「そうじゃなきゃ、ここにいる意味がない。」
如月先生は簡単にそこまで言ってのけてしまうから、もう断る理由も無くなってしまう。
「そう、ですか…。
えっと…そうですね、私、お料理に最近ハマってまして、この調理器具のブースが気になります。あと…電化製品のブースも見てみたいです。」
「いいね。じゃあ、初めにこの料理器具の辺りから見て回ろう。」
まるでテーマパークに来た時のように楽しそうに如月先生は笑う。
「ここにバーチャル体験のエリアもある。音と光で楽しめるらしいよ。ちょっと先にコネ使って予約しておこうかな。」
そんな事まで言い出すから、大丈夫なのかと心配になるくらいだった。
そうこう言っているうちに、さっそく知り合いの担当者に電話をして、並ばず体験出来るように考慮してもらえたようだ。
「だ、大丈夫なんですか?そんな急に予約とかって…。」
「大丈夫も何も俺達は来賓者なんだ。昨日は講演会だってしたんだから、少しぐらい融通利かせてもらわないとだよ。
それに、せっかくの休日に仕事なんだから、このくらい楽しまないとやってられない。」
如月先生は当たり前かのように思っているようだ。
「そ、そうですね。先生はその資格がおありだと思います。」
私は先生とは立場が違うんだから、ちゃんと仕事をしなくちゃと、心に決めて場が整うまでの時間を過ごす。



