「病院にこんな隠れ家があったのは知りませんでした。病院内だって事を忘れてそうですね。」
彼女も肩の力を抜いてくれたようで、表情が心なしか柔らかく見えるからそれだけで嬉しくなる。
「そうだな。俺も初めて来たけど、こんな風に逃避行するにはもってこいの場所だな。」
俺は彼女からプレゼントされた紙袋を漁りながら、上気する気持ちをひた隠し答える。
「メロンパンがお勧めらしいんです。他にもクロワッサンとか数種類あったんですけど。」
彼女は音でいろいろ察知する事が出来るらしく、紙袋を漁っている俺に気付く。
すかさずメロンパンを取り出して彼女の手に握らすと、
「えっ…私は、本当に大丈夫です。」
また、断ってくるから、
「並ぶのに精一杯で、昼まだ食べてないんだろ。」
と少し強引にそう言い返す。
思えば昔からそういう子だった。自分の事はいつも後回しだ。
「…あ、りがとうございます。先生も是非焼きたてを食べてみて下さい。」
「ありがとう。俺が甘いものに目がないって知ってたの?まだ誰にも言ってないはずなんだけどな。」
思いがけずに手に入れた、彼女との2人きりの時間。
どうしたって嬉しい気持ちは隠す事は出来ず、笑顔が溢れてしまう。
彼女も肩の力を抜いてくれたようで、表情が心なしか柔らかく見えるからそれだけで嬉しくなる。
「そうだな。俺も初めて来たけど、こんな風に逃避行するにはもってこいの場所だな。」
俺は彼女からプレゼントされた紙袋を漁りながら、上気する気持ちをひた隠し答える。
「メロンパンがお勧めらしいんです。他にもクロワッサンとか数種類あったんですけど。」
彼女は音でいろいろ察知する事が出来るらしく、紙袋を漁っている俺に気付く。
すかさずメロンパンを取り出して彼女の手に握らすと、
「えっ…私は、本当に大丈夫です。」
また、断ってくるから、
「並ぶのに精一杯で、昼まだ食べてないんだろ。」
と少し強引にそう言い返す。
思えば昔からそういう子だった。自分の事はいつも後回しだ。
「…あ、りがとうございます。先生も是非焼きたてを食べてみて下さい。」
「ありがとう。俺が甘いものに目がないって知ってたの?まだ誰にも言ってないはずなんだけどな。」
思いがけずに手に入れた、彼女との2人きりの時間。
どうしたって嬉しい気持ちは隠す事は出来ず、笑顔が溢れてしまう。



