「キスしても、いいか?」
熱い視線が降り注ぐ。
千紗はどう答えるべきか分からず、ただコクンと小さく頷く事しか出来ないでいた。
そんな千紗を優しくあやすようにそっと唇が塞がれる。まるで啄むように何度も角度を変えて降り注ぐ。
まだまだ不慣れな千紗は、ただただぎゅっと目を瞑り、如月の気持ちを受け止めようと必死にそれに応えていた。
すると、ペロリと唇を舐められて、エッと驚き唇が緩む。その瞬間、如月の熱い舌が隙間を縫って入り込み千紗の小さな舌に絡められる。
千紗は初めての深いキスに息をするのも忘れ翻弄さらてしまう。如月から伝わる熱い思いを必死で受けて、無意識のうちに
「…っん…」
と、吐息が漏れてお腹の奥が熱くなるのを感じる。もう立っていられなくてしゃがみ込みそうになるのを、ぎゅっと涼が逞しい腕が受け止めた。
「ごめん…暴走した…。」
少し我に返った涼が罰の悪そうな顔で苦笑いして、千紗を軽々横抱きに抱き上げた。
「このまま連れて帰りたいけど…明日まで我慢する。」
独り言のようにそう言って、千紗を病室のベッドまで運んでくれた。
そっと離れた温もりに寂しさを感じて、千紗は咄嗟に涼の袖を掴む。
目が合って、フッと微笑む彼の優しい視線に慣れなくて、恥ずかしくなってパッと手を離す。
その手をそっと捕まえて、この愛しさをどう伝えるべきかと思い、ベッドに座る千紗の後ろに滑り込み、ぎゅっと背後から抱き締めた。
「こんな事、見つかったら本気で首が飛ぶかもしれないけど…面会時間ギリギリまでこうしてたい。」
千紗の肩元に顔を埋め呟く涼が可愛らしく見えてしまう。
ふふっと微笑み、肩越しにその髪にそっと触れてみる。ずっと触れてみたかった。でも、あの頃は触れられなかったそのサラサラとし感触を愛しむようそっと撫でてみる。
「何?慰めてくれてるの?」
涼の悪戯っ子のような視線に覗かれて、パッと手を離す。
その手をすかさず捕まえられて、そのまま涼の頬に押し付けられる。
「好きに触れてくれたらいい。俺はずっと前から君のものだ。」
手のひらにチュッと音を立ててキスされる。
「これから…よろしくお願いします。」
「こちらこそ。もう決して千紗に嘘は付かないと誓う。これからは何も隠さないし、ありのままの俺でいる。だから、この気持ちに嘘偽りはない。信じて欲しい。」
涼の真剣な眼差しに吸い込まれそうになる。
しばらく、お互いの温もりを確かめ合って抱きしめ合う。
もう、何が起きても不安に感じる事はない。それぞれの気持ちは8年前から変わらずここにあったのだから…。
長い長い片思いが、両思いだったと知れてその思いが自信になる。
離れ難い別れ際、
「明日、有休を取ってるから迎えに来るよ。荷物もあるし電車じゃ大変だろ。」
涼がまるで決まり事みたいにそう言ってくる。
「でも…貴重なお休みが…」
と言いかけて、突然唇が奪われる。
「もう遠慮はしない。俺が迎えに来たいんだ。千紗は素直に聞き入れて。」
コクンと頷く千紗はそれでも戸惑いを隠せない。今までと何かが違う涼に翻弄されたまま、面会時間の終わりが告げられるまで甘い時間を過ごした。
熱い視線が降り注ぐ。
千紗はどう答えるべきか分からず、ただコクンと小さく頷く事しか出来ないでいた。
そんな千紗を優しくあやすようにそっと唇が塞がれる。まるで啄むように何度も角度を変えて降り注ぐ。
まだまだ不慣れな千紗は、ただただぎゅっと目を瞑り、如月の気持ちを受け止めようと必死にそれに応えていた。
すると、ペロリと唇を舐められて、エッと驚き唇が緩む。その瞬間、如月の熱い舌が隙間を縫って入り込み千紗の小さな舌に絡められる。
千紗は初めての深いキスに息をするのも忘れ翻弄さらてしまう。如月から伝わる熱い思いを必死で受けて、無意識のうちに
「…っん…」
と、吐息が漏れてお腹の奥が熱くなるのを感じる。もう立っていられなくてしゃがみ込みそうになるのを、ぎゅっと涼が逞しい腕が受け止めた。
「ごめん…暴走した…。」
少し我に返った涼が罰の悪そうな顔で苦笑いして、千紗を軽々横抱きに抱き上げた。
「このまま連れて帰りたいけど…明日まで我慢する。」
独り言のようにそう言って、千紗を病室のベッドまで運んでくれた。
そっと離れた温もりに寂しさを感じて、千紗は咄嗟に涼の袖を掴む。
目が合って、フッと微笑む彼の優しい視線に慣れなくて、恥ずかしくなってパッと手を離す。
その手をそっと捕まえて、この愛しさをどう伝えるべきかと思い、ベッドに座る千紗の後ろに滑り込み、ぎゅっと背後から抱き締めた。
「こんな事、見つかったら本気で首が飛ぶかもしれないけど…面会時間ギリギリまでこうしてたい。」
千紗の肩元に顔を埋め呟く涼が可愛らしく見えてしまう。
ふふっと微笑み、肩越しにその髪にそっと触れてみる。ずっと触れてみたかった。でも、あの頃は触れられなかったそのサラサラとし感触を愛しむようそっと撫でてみる。
「何?慰めてくれてるの?」
涼の悪戯っ子のような視線に覗かれて、パッと手を離す。
その手をすかさず捕まえられて、そのまま涼の頬に押し付けられる。
「好きに触れてくれたらいい。俺はずっと前から君のものだ。」
手のひらにチュッと音を立ててキスされる。
「これから…よろしくお願いします。」
「こちらこそ。もう決して千紗に嘘は付かないと誓う。これからは何も隠さないし、ありのままの俺でいる。だから、この気持ちに嘘偽りはない。信じて欲しい。」
涼の真剣な眼差しに吸い込まれそうになる。
しばらく、お互いの温もりを確かめ合って抱きしめ合う。
もう、何が起きても不安に感じる事はない。それぞれの気持ちは8年前から変わらずここにあったのだから…。
長い長い片思いが、両思いだったと知れてその思いが自信になる。
離れ難い別れ際、
「明日、有休を取ってるから迎えに来るよ。荷物もあるし電車じゃ大変だろ。」
涼がまるで決まり事みたいにそう言ってくる。
「でも…貴重なお休みが…」
と言いかけて、突然唇が奪われる。
「もう遠慮はしない。俺が迎えに来たいんだ。千紗は素直に聞き入れて。」
コクンと頷く千紗はそれでも戸惑いを隠せない。今までと何かが違う涼に翻弄されたまま、面会時間の終わりが告げられるまで甘い時間を過ごした。



