如月と病院の駐車場で別れて、千紗は時間を潰そうと病院の図書室に足を運ぶ。
数は少ないけれど点字で書かれた本もある。何か新しい本はないかと本棚を探す。
すると突然、
「松原さん、ちょっとお時間いいかしら。」
と、女性から声をかけられる。
「は、はい。あの…どちら様ですか?」
嫌な予感がしながら、恐々聞いてみる。
「椎名です。先日はいろいろお騒がせしました。」
あの洋食屋で会って以来、何の音沙汰もなく、噂では他の病院に移動になったと聞いていたから、まさかこんなところで会うなんてと、驚きしかない。
「如月先生にやられたわ。あの人、1枚も2枚も上手よ。あなたも気を付けなさい。
私のこれまでの荒業を興信所まで使って調べ上げていたわ。父には怒られて家を出されたし、病院にも居られなくなって…散々よ。」
自分のこれまでの行いを悔い改める事もなく、苛立ちとやるせ無い気持ちを私にぶつけに来たのだろうか…。
「所詮顔だけの男よ。中身は腹黒でどうしようも無い人間だわ。」
信頼している如月の悪口を言い立てられて、さすがの千紗もカチンときてしまう。
「あの…お言葉ですが、如月先生はとても良いお医者様です。一人一人の患者様にも丁寧に向き合い、揺るがない信念を持ち、正義感に強くて誰よりも頼れる方です。」
「ふーん。まぁいいわ、きっと後悔する時が来るでしょ。私は警告しにきてやったのよ。あの男の思う壺なんて腹が立って仕方がないから。」
千紗はそれが本題なんだと悟る。
私と如月先生の仲を壊したくて、きっとこの人はここにいる。
「ありがとうございます。肝に命じておきます。ただ、私は私の心で感じた如月先生が全てだと思ってますので。」
負けない気持ちでそう伝え、頭を下げて足早にその場を去った。
あの人からは負のオーラしか感じない。自分よがりの曲がった真実だけ…。彼の本質はそんな人には分からない。千紗はそう思い、如月への信頼は揺るがない。
数は少ないけれど点字で書かれた本もある。何か新しい本はないかと本棚を探す。
すると突然、
「松原さん、ちょっとお時間いいかしら。」
と、女性から声をかけられる。
「は、はい。あの…どちら様ですか?」
嫌な予感がしながら、恐々聞いてみる。
「椎名です。先日はいろいろお騒がせしました。」
あの洋食屋で会って以来、何の音沙汰もなく、噂では他の病院に移動になったと聞いていたから、まさかこんなところで会うなんてと、驚きしかない。
「如月先生にやられたわ。あの人、1枚も2枚も上手よ。あなたも気を付けなさい。
私のこれまでの荒業を興信所まで使って調べ上げていたわ。父には怒られて家を出されたし、病院にも居られなくなって…散々よ。」
自分のこれまでの行いを悔い改める事もなく、苛立ちとやるせ無い気持ちを私にぶつけに来たのだろうか…。
「所詮顔だけの男よ。中身は腹黒でどうしようも無い人間だわ。」
信頼している如月の悪口を言い立てられて、さすがの千紗もカチンときてしまう。
「あの…お言葉ですが、如月先生はとても良いお医者様です。一人一人の患者様にも丁寧に向き合い、揺るがない信念を持ち、正義感に強くて誰よりも頼れる方です。」
「ふーん。まぁいいわ、きっと後悔する時が来るでしょ。私は警告しにきてやったのよ。あの男の思う壺なんて腹が立って仕方がないから。」
千紗はそれが本題なんだと悟る。
私と如月先生の仲を壊したくて、きっとこの人はここにいる。
「ありがとうございます。肝に命じておきます。ただ、私は私の心で感じた如月先生が全てだと思ってますので。」
負けない気持ちでそう伝え、頭を下げて足早にその場を去った。
あの人からは負のオーラしか感じない。自分よがりの曲がった真実だけ…。彼の本質はそんな人には分からない。千紗はそう思い、如月への信頼は揺るがない。



