中央施設は基本的に17時に全て閉まる。今は既に16時半だ。
寮に戻りたいが、人目が気になる。
部屋に誘いたいアンセムだが、2日前の反応から拒否されることは容易に推測できた。
とりあえず、話しながら寮を目指して歩くことにする。
「それ、お見合いの時のワンピースじゃないか?」
「そうだよ。よく覚えてたね」
テラスは感心する。
「テラスのスカート姿はあのときだけだったし、対面した時のインパクトが強かったからね。忘れられないよ」
「インパクト強かったって、何?」
なんとなくひっかかるテラス。
「何って、第一声が『なかったことにして良いから』だもんな。強烈だったよ」
「そうかな?」
「自覚のないところが、テラスらしいな」
そんな些細な事を話しながら、第三寮の敷地に戻ってきた2人。
アンセムは寮には入らず、外を歩き続けた。
「あれ?戻らないの?」
「ああ。もう少し一緒にいよう」
「それはいいけど、どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
寮の壁面に沿った道を少し歩くと、小さな公園のような場所があった。
色々な花が咲いており、可愛らしいベンチが置いてある。周囲には木が植えられ、落ち着いた雰囲気だ。
寮に戻りたいが、人目が気になる。
部屋に誘いたいアンセムだが、2日前の反応から拒否されることは容易に推測できた。
とりあえず、話しながら寮を目指して歩くことにする。
「それ、お見合いの時のワンピースじゃないか?」
「そうだよ。よく覚えてたね」
テラスは感心する。
「テラスのスカート姿はあのときだけだったし、対面した時のインパクトが強かったからね。忘れられないよ」
「インパクト強かったって、何?」
なんとなくひっかかるテラス。
「何って、第一声が『なかったことにして良いから』だもんな。強烈だったよ」
「そうかな?」
「自覚のないところが、テラスらしいな」
そんな些細な事を話しながら、第三寮の敷地に戻ってきた2人。
アンセムは寮には入らず、外を歩き続けた。
「あれ?戻らないの?」
「ああ。もう少し一緒にいよう」
「それはいいけど、どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
寮の壁面に沿った道を少し歩くと、小さな公園のような場所があった。
色々な花が咲いており、可愛らしいベンチが置いてある。周囲には木が植えられ、落ち着いた雰囲気だ。



