2008年7月13日 22:30
──【中学生専用】スレに関わった者たちは、次々と消えていった。
6月19日 「みゆ」の異常な書き込みが始まり、「かな」が現れ、そして特定班の住民が失踪。
7月 7日 スレが強制削除される。
7月10日 新たなスレで「みゆ」と「かな」の書き込みが復活し、住民の一人が玄関の前で彼女を目撃した直後に消息を絶った。
そして、今。
スレに残っていた住民たちは、もう関わるべきではないと分かっていた。
それでも──「みゆ」は、まだ終わらせてくれなかった。
2008年7月13日 22:30
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1 :名無しの中学生(残った者) :2008/07/13(日) 22:30:12 ID:N2Lm5XbB0
もう、俺たちだけなのか……?
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スレに書き込む者は、ほとんどいなくなっていた。
かつての【中学生専用】スレの住民たちは、「関わると呪われる」という噂を信じ、ほとんどが掲示板から姿を消していた。
それでも、数人だけが残っていた。
彼らは「みゆ」の正体を突き止めるべきだと考えていた。
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2 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:31:05 ID:V3Yc9ZKp0
おい、お前ら、ヤバいことに気づいた。
3 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:31:30 ID:Mx8H7QhG0
なんだよ、もう関わらない方がいいって……
4 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:31:50 ID:V3Yc9ZKp0
俺たち、全員同じ現象に遭ってないか?
5 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:32:10 ID:N2Lm5XbB0
……同じ現象?
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──その時だった。
「ピロン♪」
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6 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:32:30 ID:V3Yc9ZKp0
今、スマホの通知鳴ったやついるか?
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スレ住民たちは、ゾッとした。
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7 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:32:45 ID:Mx8H7QhG0
……今鳴った。
8 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:33:02 ID:N2Lm5XbB0
俺も。
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スレ住民全員のスマホが、同時に通知を受信した。
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9 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:33:30 ID:V3Yc9ZKp0
何の通知だった?
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住民たちは恐る恐るスマホの画面を開いた。
──そこには、見覚えのないアカウントからのメッセージ通知が表示されていた。
「ねえ、新しい友達ができたよ。」
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10 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:34:10 ID:Mx8H7QhG0
うわあああああああああああ
11 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:34:30 ID:N2Lm5XbB0
なんで俺のスマホに!!!!
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スレ住民たちは恐怖で動けなくなった。
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12 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:34:55 ID:V3Yc9ZKp0
送信元、誰だよ……
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──誰から送られてきたのか?
住民たちは恐る恐る、メッセージの送信者を確認した。
──そこに表示されていたのは、「みゆ」の名前だった。
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13 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:35:30 ID:Mx8H7QhG0
無理無理無理無理無理!!!!
14 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:35:55 ID:V3Yc9ZKp0
これ、開いたらヤバいよな……?
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住民たちは直感した。
このメッセージを開いてはいけない。
しかし、その中の一人が、恐る恐る「みゆ」からのメッセージを開いてしまった。
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15 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:36:30 ID:V3Yc9ZKp0
……開いてしまった。
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スレに、一瞬の静寂が訪れた。
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16 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:36:50 ID:N2Lm5XbB0
え、なんか書いてあったか?
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──そして、彼が書き込んだ。
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17 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:37:20 ID:V3Yc9ZKp0
画像が添付されてた。
18 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:37:45 ID:Mx8H7QhG0
どんな画像!?!?
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スレ住民たちは恐怖に震えながら、彼の次の書き込みを待った。
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19 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:38:20 ID:V3Yc9ZKp0
俺の部屋の写真。
さっきまで誰もいなかったのに……
20 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:38:45 ID:V3Yc9ZKp0
ベッドの下に、誰かいるのか?
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スレ住民たちは、言葉を失った。
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21 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:39:10 ID:Mx8H7QhG0
すぐに逃げろ!!!!
22 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:39:25 ID:N2Lm5XbB0
ふざけんな、もう部屋にいるってことかよ!?
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特定班は、スマホの画面を見つめたまま動けなくなっていた。
ベッドの下から、何かがこちらを見ている。
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23 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:39:50 ID:V3Yc9ZKp0
これ、ガチでヤバい。怖くて動けない
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──次の瞬間。
「ピンポーン……ピンポーン……」
部屋のインターホンが鳴った。
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24 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:40:10 ID:V3Yc9ZKp0
インターホンが鳴った……
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スレ住民たちは、全員が確信した。
彼は今、「狙われている」。
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25 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:40:30 ID:XfT3M8G50
すぐに外に出ろ!!!!
26 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 22:40:50 ID:V3Yc9ZKp0
頑張って窓から逃げる!!!!!
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──その書き込みを最後に、彼の投稿は途絶えた。
住民たちは、必死に呼びかけた。
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27 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:41:30 ID:Mx8H7QhG0
返事しろ!!!!!!
28 :名無しの中学生 :2008/07/13(日) 22:41:55 ID:N2Lm5XbB0
おい!!!! 生きてるか!?!?
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──しかし、彼の書き込みは二度となかった。
それから数時間後、彼のIDからメッセージが送信された。
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29 :名無しの中学生(特定班) :2008/07/13(日) 03:12:00 ID:V3Yc9ZKp0
ねえ、新しい友達ができたよ。
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