・・・・・・・・・私は。
情報屋「ベルガモット」は、情報の価値に対して要求する報酬があまりにも少ない。
だから最初はみんな怪しんでいた。けどそれは、情報の信憑性がないわけじゃない。
私が、本当はそんなものでお金をもらいたくなかったから。
生きるのに必要な分だけ稼げればよかった。
だから私が自分で契約したアパートはボロ屋だった。
『怪我はないね?』
私が、嗣翠が自分を大切にしないのを知っているように。
彼も、私が私を大切にしないのをわかってるから、私を心配するのだろうか。
――っあー!もう、やめだやめだ!!!
うだうだ考えても埒があかない。
こういうのは、「やりたいようにやればいい」って相場が決まってるんだ。
だって、「世の中はなんとかなる世界」だから。
とりあえず目先の目標は中間考査一位、球技大会バド総合二位だ。
球技大会一位は、さすがに無理。
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