『アンドリュー、話って何だ?』
『コウセイ! やっと捕まった。バルコニーで話そうか』
今度は3人で、バルコニーのベンチに座った。
『今度うちの会社で、海外旅行の日本人向けのアプリケーションを開発することになったんだ。海外旅行に便利なアプリケーションはたくさんあるけど、うちが目指すのはそれ一つで全てカバー出来るものだ。ホテルやレストランやタクシーの手配、バスや鉄道の時刻表、観光名所の案内に、もちろん翻訳機能も』
へえ!と光星は感心する。
『そんな大掛かりなものを? でもアンドリューならやってのけるだろうな』
『ありがとう。だがもちろんハードルは高いし一人では到底無理だ。コウセイ、君の力を貸してほしい。君の会社とうちで共同開発しないか?』
『えっ……』
驚いたあと、光星は視線を落として思案する。
花純はそんな光星を黙って見つめた。
『コウセイ、シンプルに考えてくれ。出来るか出来ないかじゃない。やってみたいか、やりたくないか。どっちだ?』
『それは……』
顔を上げた光星は、きっぱりと告げる。
『やってみたい』
アンドリューはニッと白い歯を見せた。
『なら、決まりだ。俺達なら必ず出来る。一緒にやり遂げよう』
ガッチリと固い握手を交わすと、アンドリューは花純にも笑顔で握手を求めた。
だが光星はまたしても横から手を出してアンドリューの手を握る。
『コウセイ! さすがにそれは酷いぞ』
『なんとでも言え。とにかくお前は花純には触れさせん』
アンドリューはため息をつくと、大きく両手を広げて花純に肩をすくめて見せた。
『コウセイ! やっと捕まった。バルコニーで話そうか』
今度は3人で、バルコニーのベンチに座った。
『今度うちの会社で、海外旅行の日本人向けのアプリケーションを開発することになったんだ。海外旅行に便利なアプリケーションはたくさんあるけど、うちが目指すのはそれ一つで全てカバー出来るものだ。ホテルやレストランやタクシーの手配、バスや鉄道の時刻表、観光名所の案内に、もちろん翻訳機能も』
へえ!と光星は感心する。
『そんな大掛かりなものを? でもアンドリューならやってのけるだろうな』
『ありがとう。だがもちろんハードルは高いし一人では到底無理だ。コウセイ、君の力を貸してほしい。君の会社とうちで共同開発しないか?』
『えっ……』
驚いたあと、光星は視線を落として思案する。
花純はそんな光星を黙って見つめた。
『コウセイ、シンプルに考えてくれ。出来るか出来ないかじゃない。やってみたいか、やりたくないか。どっちだ?』
『それは……』
顔を上げた光星は、きっぱりと告げる。
『やってみたい』
アンドリューはニッと白い歯を見せた。
『なら、決まりだ。俺達なら必ず出来る。一緒にやり遂げよう』
ガッチリと固い握手を交わすと、アンドリューは花純にも笑顔で握手を求めた。
だが光星はまたしても横から手を出してアンドリューの手を握る。
『コウセイ! さすがにそれは酷いぞ』
『なんとでも言え。とにかくお前は花純には触れさせん』
アンドリューはため息をつくと、大きく両手を広げて花純に肩をすくめて見せた。



