大和の鋭いツッコミに、ぐうの音も出なかった。
「だって、友達と遊んだりとか……したことないし」
自分で言って、とても悲しくなってきた。
ゴールデンウィーク前、クラスメイト達は仲のいい友達と遊びに行く計画を立てていた。
電車で県外に行く人や、お泊まり会をする人。
ショッピングやご飯を食べに行く約束をしていた人もいた。
どうだっていいと思って知らんふりをしていたけど、本当はとても羨ましいと思っていた。
「──美桜ちゃん。じゃあ俺らと一緒に遊ぼうか」
「え?」
「美桜ちゃんがやりたかったこと、俺らと一緒にしていこうよ」



