結婚なんて、ゼッタイお断り!





***



「一年二組、優勝おめでとうー!」

今日は待ちに待った球技大会の日だった。

私は練習の甲斐があってか、一年二組は見事優勝まで登りつめることができたんだ!






「あたし達、優勝ってすごくない!?」

「いやぁ、ソフトボール部が三人いたってのも強みだったけどさ!」

「でも何より、大安寺さんがナイスプレイだったよね!」

「……え!?」



──ちょっと待って?

今、私の名前が出た?



大会が終わって、教室に戻って帰る準備をしていた私は、思わず顔を上げて彼女達のほうを見た。

すると、話をしていた女子達が私を見て笑っていた。



「あの、えっと……」

「大安寺さん、足超速かったね!」

「そうそう、バッティングは惜しかったけど、でもすっごい速さで駆け抜けていったもんね!」

「ソフトボール、得意なの?」




今、信じられないことが起こっている。

同じクラスの笹原さんや河野さん達が、私に話しかけてくれている。




「……これって、夢?」

「え?」

「な、なんで夢!?」

「あの、だって……っ、話しかけてくれたのが、嬉しくてっ」






──私のバカ!

せっかくみんなが話しかけてくれたチャンスなのに!

だけど、涙がポロポロと溢れ出てきて止まらない。