***
「一年二組、優勝おめでとうー!」
今日は待ちに待った球技大会の日だった。
私は練習の甲斐があってか、一年二組は見事優勝まで登りつめることができたんだ!
「あたし達、優勝ってすごくない!?」
「いやぁ、ソフトボール部が三人いたってのも強みだったけどさ!」
「でも何より、大安寺さんがナイスプレイだったよね!」
「……え!?」
──ちょっと待って?
今、私の名前が出た?
大会が終わって、教室に戻って帰る準備をしていた私は、思わず顔を上げて彼女達のほうを見た。
すると、話をしていた女子達が私を見て笑っていた。
「あの、えっと……」
「大安寺さん、足超速かったね!」
「そうそう、バッティングは惜しかったけど、でもすっごい速さで駆け抜けていったもんね!」
「ソフトボール、得意なの?」
今、信じられないことが起こっている。
同じクラスの笹原さんや河野さん達が、私に話しかけてくれている。
「……これって、夢?」
「え?」
「な、なんで夢!?」
「あの、だって……っ、話しかけてくれたのが、嬉しくてっ」
──私のバカ!
せっかくみんなが話しかけてくれたチャンスなのに!
だけど、涙がポロポロと溢れ出てきて止まらない。



