青にきらめく世界は、君の色でできている。



「あの、浅羽くん? どうしたの?」

「消えるなんて、ゆるさないよ」

「え?」

「そんなの、俺はぜったいに認めない」


神様も、すぐそばで見ているはずだ。

だったら、俺の願いをきいてよ。神様なんだろ?

もしこのまま音無さんが消えてしまったら……俺は神様を、生涯恨み続けることになってしまうと思うんだ。


「でもわたしね、元の世界に戻るくらいなら、このまま消えちゃいたいって思うんだ」

「は? ……何でだよ」

「だって、元の世界には、浅羽くんがいないから」


その言葉で、俺はハッとしてしまった。


――そうか、本来音無さんがいた時空での俺は、すでに死んでしまっているのか。