青にきらめく世界は、君の色でできている。



――もし俺がいっしょに行こうって誘ったら、音無さんはどんな反応をするんだろう。

喜んでくれるだろうか。それとも、断られてしまうだろうか。


「浅羽くんは藤野先輩と行くんだよね? 楽しんできてね!」

「……はぁ?」


だけど、まさか音無さんの方からそんなことを言われるなんて予想もしていなかったから、思わず不機嫌な声をもらしてしまった。


「何で俺がみやびと行くことになってるわけ?」

「……あっ。えーっと、それは……」


何かに気づいた様子でハッとした顔になった音無さんは、視線をさまよわせながら必死にその次の言葉をさがしている。