青にきらめく世界は、君の色でできている。



「……ごめん」

「え、何が?」

「怖い思い、させたかと思って。俺は慣れてるけど……こういうことはよくあるし、音無さんはあんまり、俺といっしょにいない方がいいと思う」


さっき音無さんの友達にも言われてしまった言葉が、脳裏をよぎった。

そもそも、俺といっしょにいることで、音無さんに悲しい思いをさせてしまうんじゃないかって。巻き込んでしまうんじゃないかって。

そう、気づいてしまった。


だったら……はなれるなら、きっと早いほうがいい。


俺の話を聞いた音無さんは、何か考え込むような顔でだまりこんでいたけど、しばらくしてから、おもむろに口を開いた。