青にきらめく世界は、君の色でできている。



「でも、守られっぱなしは悔しいから。代わりに俺は、音無さんのことを守るよ」


もし、またこんなことがあったら、次は絶対に怪我なんてさせないから。

そんな思いも込めて、音無さんに思いを伝える。


俺の言葉を聞いた音無さんは、ぐしゃりと顔をゆがめた。

――泣いてしまうんじゃないかって、そう思ったけど、その目から涙がこぼれ落ちてくることはなかった。


「……うん。ありがとう」


そう言って、うれしそうな顔で笑ってくれた。

だけど……何でだろう。

俺の目には、その表情が、どこかさみしそうにも見えたんだ。