青にきらめく世界は、君の色でできている。



「ねぇ、音無さん」

「何?」

「音無さんはさ、俺といっしょにいてだいじょうぶなの?」

「え? だいじょうぶって何が?」

「いや……俺は素行が悪いから。音無さんは俺と話してて、周りの友達に何か言われたりとか、嫌な思いとかしてないのかって気になって。……そもそもさ、音無さんは俺といっしょに話してて、楽しいの?」


俺の質問が予想外だったのか、音無さんはぱちぱちと瞬きをして固まってしまった。


「わたしは……」


音無さんが口を開いた――次の瞬間。


「っ、あぶねぇ!」


上の方から切羽詰まったような荒い声が聞こえてくる。

同じタイミングで、俺の身体はやわらかなぬくもりに包まれた。

その直後、“ガッシャーンッッ!”と、何かが割れるような大きな音が響く。