青にきらめく世界は、君の色でできている。



「……あの、浅羽くん? どうして顔をそむけるんですか? もしかしてわたし、何か変なこと言っちゃいました?」

「……何でもないから。今こっち見ないで」


気配で何となく、音無さんがおろおろとしていることが分かる。

だけど、そっちを向くことはできそうにない。


――今の俺、絶対に顔が真っ赤になってるはずだから。


(はぁ、ほんっとに……音無さんって変わってる)


っていうか、今の不意打ちはずるいだろ。

いつもはどこか照れくさそうに、はにかんだ顔で思いを伝えてくるのに。

このタイミングで、そんな顔で思いを伝えてくるのは、やっぱりずるい。ムカつく。