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「……ごめん」
「ごめんって、お店から連れだしたこと?」
「それもあるけど……我慢できなくて嫉妬して、青羽のこと困らせたかと思って。さっきだって、先輩と二人で並んでる姿が、傍から見たら恋人同士みたいで……すっげーイヤだった」
蒼空くんは苦い顔をしている。
――確かに、年頃の男女が隣り合って座っていれば、恋人同士に見えてもおかしくはないのかもしれない。
「そうだよね……わたしの方こそ、嫌な気分にさせちゃってごめんね」
「いや、俺が勝手に勘違いしただけだから。それに、青羽の彼氏は俺だよね?」
「っ、うん」
「じゃあさ、今からは、青羽が俺の彼女だってことを自慢させてよ」
蒼空くんが、指をからめるように手をつないでくる。
伝わってくる熱に、顔が熱くなってくる。
そんなわたしの表情を見た蒼空くんは、クスクスと笑う。



