「母さん、青羽が驚いてるから。一旦落ち着いて」
「あら、ごめんなさい。うれしくて、つい」
「大体母さん、一度に色々買いすぎなんじゃないの? 無理するなよ。……だから買い物袋が破けたんだろ」
「でも、ちゃーんと予備のエコバッグも持ってきてたのよ? さすがでしょ?」
お茶目に笑っている蒼空くんのお母さんは、すごく可愛いなって思う。
――いつか本当に、いっしょにお出かけに行ける機会があったらいいなぁ。
「浅羽くんのお母さんとも仲良くなれてよかったね」
「はい!」
蒼空くんとお母さんが話しているのを微笑ましく思いながら見ていれば、高崎先輩がこっそり耳打ちしてくれた。
それに笑顔でうなずいていれば、蒼空くんがまた不機嫌オーラをにじませながら話しかけてくる。



