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「ん~、このミルクレープ、すっごく美味しいです!」
蒼空くんのお母さんのご厚意に甘えて、わたしはケーキセットを注文した。
甘いケーキに頬をゆるゆるにしていれば、蒼空くんのお母さんと高崎先輩、二人から生温かいまなざしを向けられていることに気づいて、恥ずかしくなってしまう。
「す、すみません」
「あら、恥ずかしがらなくてもいいのよ? 美味しそうに食べてもらえると、わたしもご馳走のし甲斐があるわ。それに比べて蒼空ったら……美味しいか聞いても“まぁ”とか“うん”としか言ってくれないんだから」
不満そうに頬をふくらませていた蒼空くんのお母さんだったけど、ふっと表情を緩めて、優しい顔で笑った。



