「ご、ごめんなさい! 買い物袋がやぶけてしまって……って、あら? あなたは蒼空のお友達の……」
「蒼空くんのお母さん! あ、音無青羽です」
「そうそう、音無さん。ごめんなさいね、拾ってくれてありがとう。あなたも、蒼空と同じ学校の子よね。ありがとう、助かったわ」
「はい、俺は高崎透といいます」
坂道を下ってきたのは、何と、蒼空くんのお母さんだったの!
偶然の再会に驚きながらも、拾った果物を別のエコバッグに詰めて、そのままお別れしようと思っていた。
「ねぇ、二人とも、今って時間はあるかしら? よければ少しお茶していかない?」
――だけど、そんな蒼空くんのお母さんの提案で、特に用事もなかったわたしと高崎先輩は、近くにあったファミレスにいっしょに行くことになったんだ。



