青にきらめく世界は、君の色でできている。



***


(全く、無茶をしおって)


“浅羽くん”の代わりに赤信号の横断歩道に飛び出した少女を、神様は自身の神域まで転移させていた。

そして神様は、彼女の持っていたかばんに入っていた手帳をぱらぱらと開いて見る。


(条件は、少年を助けて恋心を成就させること。こやつらは、どう見ても思い合っているんだろうが……あの少年がはっきり自身の思いを口にしていないばかりに、こうして(こじ)れているんだろうなぁ)


日記を読み終えた神様は、ふーむ、と考え込む。


(……仕方ない。特別に一肌脱いでやるか)


そして、参拝にきた背の高い少年――高崎先輩、と呼ばれていたか――が、あの少女と親し気に話していたことを思い出し、一つの策を決行することにしたのだ。