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「体調はもう平気なんだよね?」
「うん、すっごく元気だよ」
「それならよかったけど……無理はしないように。きつかったらすぐに言って。俺がおぶって歩くから」
わたしたちはバスに乗って、近くの海にきていた。
夏の陽ざしを反射した海は、どこまでも青く、美しい色を放っている。
果てしなく広がるその景色に、目を奪われる。
「……あの日から、二人きりで話すタイミングが中々なかったから。改めて青羽に、ちゃんと伝えたくて」
海を見ながら二人で並んで砂浜を歩いていたら、蒼空くんはわたしに向き合うような形で足を止めた。



