「って、蒼空くん!? 何でここにいるの……!?」
――今日が退院だってことは伝えていたけど、会う約束なんてしてないはずだよね?
「今日退院だって聞いてたから、少しでも会いたくて。……迷惑だった?」
「め、迷惑なんて、そんなことないよ! むしろすっごく……うれしい、です」
「……そっか。ならよかった」
わたしの返答を聞いた浅羽くん……じゃなくて、蒼空くんは、うれしそうに目を細めて笑っている。
そんな表情を目にしてしまえば、わたしの正直な心臓はすぐに鼓動を速くする。
わたしと蒼空くんのやりとりを見ていたお母さんは、やれやれと仕方なさそうに笑いながら、わたしの背中をそっと押した。



