――音無さんがいなくなってしまったあの日から、俺は毎日神社に通っていた。
憔悴状態で家に帰って音無さんの日記を改めて読み返していたら、音無さんも毎日神社に通って、俺を助けたいと願ってくれていたことが分かったからだ。
だから、今度は俺が――。
(お願いします。俺にできることなら、何でもします。だから、どうか音無さんを……返してください)
神様なんて、奇跡なんて、信じていなかった。
そんなの夢物語の中だけの話だって。
――だけど、それでも。
君が神様を信じていたっていうなら、俺もその可能性に賭けてみたい。信じたい。
だってもう、それしか君に会える可能性はないんだろうなって、心のどこかで理解してしまったから。
だから俺は、君にもう一度出会えるまで、何度でも、何度だって、願い続けるよ。
だって俺は、まだ君に、何も伝えられていないから。
また君に会えた時には、今度こそぜったいに……。



