青にきらめく世界は、君の色でできている。



「あ、それから、神様のことは責めたりしないでね。わたしが神様と約束してたの。それを、わたしが守れなかっただけだから」

「ねぇ、待って! っ、行くなよ!」


ふるえる手で、音無さんの体を抱きしめる。

だけど、もうその体温すら、感じることはできない。


「浅羽くん。わたしね、浅羽くんのことが――」



“だいすき”



その言葉を最後に、音無さんの気配は、完全に消えてしまった。