うしろの正面だーあれ




『じゃあ、次は朝子ちゃんが真ん中ね。』



『嫌よ!何で私が真ん中なの!?』



『だって朝子ちゃん、さっきから全然…』



『いいよ、私がやるから…。』



我が儘な朝子は、さっきから一度も真ん中に入っていない。



彼女の代わりには、いつも お人好しな咲子が真ん中に入っていた。






かーごめかごめ



かーごのなーかのとーりぃは



いーついーつ出ー会ぁう



夜ー明ーけーのー晩に



つーるとかーめがすーべった



『うしろの正面だーあれ・・』










誰の声…?



『キャー!!!!!』



4人の叫び声に、咲子は戸惑う。



『どうしたの、みんな…』



咲子の問いに、返事は無い。



『ねぇ、すみれちゃん…。
キヨちゃん…?
広美ちゃん!
朝子ちゃん…!?』






恐る恐る振り返った咲子の後ろには



死んだはずの美津が居た――…