うしろの正面だーあれ




野次馬の誰かが救急車を呼んだ。



『救急車が通ります。
道を空けてください。』






『…何かあったのかしら?
野次馬ができてる。』



『あの中に行くんじゃないよ。
野次馬なんて、救急車にとっては邪魔なだけなんだから。』



『わかってるわよ。
…それにしても、咲子ったら何処に居るのかしら。
何回 家に電話しても出ないんだから…。』



『きっと何処かで遊んでるんだよ。』



『そうね。
まったく…洗濯物、取り入れてもらおうと思ったのに…。』






数分後



赤いサイレンが鳴り響く。



白い救急車が



友達をさらっていく。