「…あたし、やっぱり帰る!」 玉子焼きしか食べていないお弁当の蓋を閉め、咲子は鞄にしまった。 「ちょっと咲子!何で帰んのよ! 数学のプリントはぁ!?」 「ごめん朝子ちゃん、あたしもやってない!」 「え…珍ひいな…。」 朝子はプチトマトを頬張りながら呟いた。 咲子は教室を出ようと、後ろの扉に手を掛けた。 ガラッ 「のわっ!」 「!」 咲子の目の前には… 「隆史くん…?」