「ほら、あんた達は帰りな。」
「俺は帰るけど、こいつは預かって?」
隆史が憂の無造作ヘアをくしゃくしゃと触る。
「は!?何で…」
「こいつ、胸が痛いんだって♪」
「はぁ!?意味分かんね…」
「じゃ、よろしく〜先生。」
「胸が痛いなんて…あんたも隣のベッドで寝ときな。」
保健医が促す。
その様子を見ていた隆史は、憂に耳打ちした。
「また、すぐ先生抜けるから♪」
「…は!?」
「じゃ〜ねん♪」
「ちょっ…」
「ほら!早く寝なって!」
保健医に無理矢理寝かされた憂は、もう教室に戻ることも、沙良の息遣いを感じる隣のベッドからも抜け出せなくなってしまった。


