「…重いでしょ?」
「重い。」
「………………。」
「あ、そだ。まだ憂 居っかな。」
「え…?
あ、そっか。次サボるって言ってたっけ…。」
「………………。」
急に黙り込んだ隆史に、沙良は問うた。
「…何、どしたの。」
「…いや。
…亀地さぁ、素直になれよ。」
「…は?」
「あいつバカじゃん。
けど、バカはバカなりに色々 考えてんだよ。」
「…え、何の話?」
「…恋の話?」
「…その“バカ”って憂のこと?」
「…やっぱ亀地の方が素直みたいだな。」
「え?」
「おら着いたぞ。」
ガラッ
保健室の扉を開けると、保健医に怒られる憂の姿があった。
「…ったく!勝手に鍵開けて!
ピッキングなんて犯罪よ!
しかも あなたが故意に開けるから、鍵が壊れちゃったじゃない!」
憂の姿を見て、隆史は呟いた。
「だから早く出ろっつったのに…。」


