教室はいつもと同じ。 何も変わらない。 不変的過ぎて嫌になるくらいに、何ひとつ変わってはいない。 そう、変わっては いないはずだった。 楓にとっては。 そう。楓が走り去った後に起こった出来事を、彼女が知る由も無いのだから。 そんなことを知るはずもない楓は、“いつも通り”な今日が この上なく嫌だった。 しかし、その思いを後で後悔することになる。 いつも通りでよかったのだ。 いつも通りなら、あんな思いをすることなどなかったのだから…。