『…学校行きたくねぇって。』 悩みに悩んだ挙げ句、こんな言葉しか出てこなかったようだ。 もちろん こんな薄っぺらい言葉に納得するような楓ではない。 『嘘!タケちゃん、学校大好きだもん…。「行きたくない」なんて言うわけない…!』 『楓…。』 『何か聞いたんでしょう…? 教えてよ…。』 『………………。』 複雑な顔をして楓を眺める隆史。 『隆史くん!』 楓は、隆史の腕を掴んで必死に乞う。 その様子に惹かれたのか、隆史は静かに口を開いた。