うしろの正面だーあれ




休み時間になると、すぐに隆史が駆け寄ってきた。



『おい…俺、見えるんだけど…』



その言葉に、朝子は慣れた風に言った。



『私達も見えてるよ。
鶴田さんの姿も亀井の姿も。』



『どうすんだよ…。
俺ら呪われるんじゃ…』



『バカだね、あんた!
幽霊なんかに何も出来ないよ!』



『でもよぅ…
俺らのこと見てるじゃん…。』



『そうだよ、朝子ちゃん…。
私達だって本当は怖いよ…。』



口を挟んだのは すみれ。



『怖いと思うから怖いんだよ。
私達は何も悪くないって思えば
何も怖くなんかないよ。』



『でも実際、私達が…』



『それ以上言ったら怒るよ!』



朝子の一言で、少女達はそれ以上 何も言えなかった。