うしろの正面だーあれ




その夜は何時になっても、咲子は寝つけずにいた。



目が冴えて、瞼を閉じても自然と開いてしまう。



あまりの恐怖に、咲子は母親の布団に潜り込むことにした。






誰かが傍に居ることで安心はする。



安心はするのだが、やはり恐怖は消えない。



母親のイビキや寝返りにも、必要以上に反応してしまう。



その度に目は冴え、心臓は脈打つ。



冷や汗までかく始末。



結局 一睡も出来ずに朝を迎えた。