結局、何も言えないまま、作戦は決行されることになった。
『みっちゃんのこと、教えてあげようか?』
朝子が言うと、隆史は偉そうに鼻を鳴らした。
『フン!
やっと話す気になったか。』
『…私達が殺したのよ。
裏山で「かごめかごめ」の最中にね。』
朝子が言い終わると、隆史の表情が強張った。
『マジかよ…。
フン…このことチクられたくなかったら、おとなしく…』
『あんたもやってみなよ。』
『は!?誰がやるかよ!
人殺しなんて…。』
『ふぅん?いじめっ子って、案外 腰抜なのね?』
『ふ…ふざけんな!
やってやるよ…やればいいんだろ…!』
そう言って、隆史は帰っていった。
『…ほらね、作戦成功。』
『さすが朝子ちゃん!』
得意げに笑う朝子を、咲子以外の3人は褒め称えた。


