うしろの正面だーあれ




『ごっ…ごめんなさい…!!』



咲子は罪悪感でいっぱいになり、教室から逃げ出した。



その後を4人が追う。






『…ねぇ、隆史にバレたらヤバイよ!』



『それを弱味に、奴隷扱いされるかも…。』



『あいつなら、やりかねないね。』



『どうする?』



咲子と朝子を除く3人が話し合う中、ようやく朝子が口を開いた。



『ねぇ、隆史に言っちゃおうよ。』



突然の朝子の提案に、他の者は戸惑った。



『何で!?
どうなるか分かってるの!?』



広美の問いに、朝子は大人びた口調で答えた。



『面白がって真似しそうじゃん。
そしたら隆史も共犯ってことになるでしょ?その現場を目撃してチクればいい。隆史が私達のことをバラしても、あいつはいじめっ子。
デタラメ言ってるって、どうせ誰も信じないわよ。』



『なるほど。』



『いいね、それ。』



『ダメだよ…そんな…。
また誰か死んじゃうの…!?もう嫌だよ!!』



『咲子!!…前にも言ったよね?
次はあんただって…。』



『………………。』