『ここ、覚えてる?』 ふいに早織が尋ねた。 『覚えてない訳ないよね?』 杏奈も口を挟む。 そこは、“立ち入り禁止”の札が貼られた、あの忌まわしき裏山だった。 咲子の顔は恐怖に染まる。 『何で…誰に聞いたの…』 咲子は、消えそうな声で尋ねた。 2人は顔を見合わせてニヤッと笑った。 咲子の問いには答えずに手を掴み、嫌がる咲子を無理矢理 裏山の中に引っ張っていった。 『やだっ…!離してよ!』 咲子の抵抗も虚しく、二度と入るまいと誓った裏山に、咲子は足を踏み入れた。