うしろの正面だーあれ




暗い…



ここはどこ…?



見覚えのある風景…



夜の裏山…?






かーごめかごめ



かーごのなーかのとーりぃは



いーついーつ出ー会ぁう



夜ー明ーけーのー晩に



つーるとかーめがすーべった



うしろの…



ドンッ・・



キャー!!!






どこからともなく聞こえる声…



少女達の歌う声…



その歌の最後にカブった悲鳴…



間違いなくあの日。



この手で人を殺めた日。



昨日の悪夢のような現実…。






『うしろの正面だーあれ…』



振り返った咲子の後ろには、美津が哀しい目をして立っていた。



恐怖のあまり咲子は逃げた。



何度も後ろを気にしながら…






恐怖のあまり足が思うように動かない。



足がもつれる…






バサッ・・